救急科

いつでも、誰でも、
どんな疾患でも「受け入れる」
高知の救急医療の中心的役割を担う

診療方針と特徴

近森病院は開院当初から救急医療に力を入れてまいりましたが、2002年には、ER救急センターを発足。北米ER型の救急医療として、“いつでも、誰でも、どんな疾患でも”受け入れることをモットーに、高知県内でも最も多くの救急患者さんの受け入れを行ってきました。2011年には救命救急センターに指定され、高知県の救急医療の中心的な役割を果たしてきました。最近では、四国内でも最多の救急患者さんを受け入れています。
また、2005年からは救急の専従医師を配置し、2023年4月現在12名の救急科専従医師が各診療科の医師とともに救急診療にあたっています。専従医師は心肺蘇生や外傷初期診療などに精通しており、脳卒中や心血管疾患、複数診療科にまたがるような重症、多発外傷などあらゆる救急疾患の初期治療に対応しています。

医師紹介

救命救急センター長
主任部長
根岸 正敏 Masatoshi Negishi

Field [得意分野]

外科系、内科系を問わずあらゆる救急疾患に対しての初期治療を担当しています。特に緊急度、重症度の高い心肺停止患者さんの蘇生においては、豊富な経験を活かし、一人でも多くの命を救うべく、また脳卒中や心血管疾患、重症外傷などでも、初期の蘇生術、治療により状態の安定化を図り、各専門科医師にスムースに引き継げるように治療を進めます。特に専門である脳神経外科医としても、脳卒中、頭部外傷においては、緊急処置から低体温療法などの特殊治療まで幅広く対応しています。

Message[患者さんへのメッセージ]

慢性疾患と異なり救急疾患は何の兆候もなく突然に発症し、時としてその後の人生まで大きな影響をもたらします。命を救うことはもちろんですが、後遺障害を最小限とし社会復帰をお手伝いするのが我々の使命と考えています。“すべては患者さんのために”をモットーに、全国水準に勝るとも劣らない質の高い救急医療を提供してまいります。

Qualifications[資格等]
    医師の専門性資格
    [ 厚生労働省医政総発0124第1号通知に準ずるもの、および日本専門医機構認定の資格等 ]
  • 日本救急医学会 救急科専門医
  • 日本脳神経外科学会 脳神経外科専門医
  • その他資格等
  • 日本救急医学会 ICLSディレクター
  • 日本救急医学会 JATEC インストラクター
  • JPTEC協議会 中国四国支部 高知県世話人、インストラクター
  • アメリカ心臓協会(AHA)認定 ACLS, BLS インストラクター
  • 日本DMAT隊員
  • 高知県救急医療協議会 メディカルコントロール専門委員会 委員
  • 高知県救急医療協議会 救急医療体制検討会議 委員
  • 高知県救急医療協議会 検証医
  • 高知県心血管医療体制検討会議 委員
  • 高知県腎バンク協会 理事

部長 井原 則之 Noriyuki Ihara

Field [得意分野]

救急医療全般に対応しますが、特に重症外傷、薬物中毒などにも知見と経験を深めています。また、高知県では決して怠ることのできない災害医療について、病院内のみならず高知市、高知県、四国、日本、国際レベルでの知識と技術を磨いています。

Message[患者さんへのメッセージ]

日常の救急患者さんの診療を行いつつ、痛みや苦しさをとる・緩和することを特に重視しています。
また、切り傷などをできるだけ綺麗に、できるだけ早く治すことにも注力しています。
南海トラフ地震において、高知県民ひとりひとりが苦しまないよう、少しでも早く復興できるように意識し、高知市・高知県・四国4県・日本全国・国際レベルの連携を心がけ、日頃から活動しています。

Qualifications[資格等]
    医師の専門性資格
    [ 厚生労働省医政総発0124第1号通知に準ずるもの、および日本専門医機構認定の資格等 ]
  • 日本救急医学会 救急科専門医
  • その他資格等
  • 日本外科学会 認定登録医
  • 社会医学系専門医協会 認定指導医
  • 厚生労働省臨床研修指導医
  • 高知県災害医療コーディネーター
  • 高知県災害薬事コーディネーター講師
  • 高知県DMAT協議会副会長
  • 日本DMAT隊員・統括・講師
  • JICA 国際緊急援助隊 救助チーム
  • JICA 国際緊急援助隊 医療チーム
  • 災害医療ACT研究所 理事
  • 日本災害医学会 災害薬事委員会 委員
  • 日本災害医学会 評議員
  • 日本外傷診療研究機構 JATECインストラクター
  • JPTEC協議会 JPTECインストラクター
  • 日本集団災害医学会 MCLS世話人
  • 日本災害医学会 災害薬事委員会 PhDLS WG委員

科長 三木 俊史 Toshifumi Miki

Field [得意分野]

救命救急センターにて救急・集中治療をメインに診療をしています。当院では24時間365日、緊急度・重症度・来院方法によらずER受診患者さんを受け入れ、最善を尽くした医療を提供します。また地域の病院からのご紹介にも早急にストレスなく対応できる体制作りを目指しています。

Message[患者さんへのメッセージ]

当院ERでは救急医だけでなく、各専門医、看護師、救命士など全ての職種が、可能な限り救急患者さんを受け入れ、協力し合い、助け合うことで一丸となり、救急患者さんやその家族にとって最善を尽くす努力を日々行なっています。

Qualifications[資格等]
    医師の専門性資格
    [ 厚生労働省医政総発0124第1号通知に準ずるもの、および日本専門医機構認定の資格等 ]
  • 日本救急医学会 救急科専門医
  • 日本内科学会 総合内科専門医
  • 日本消化器病学会 消化器病専門医
  • 日本消化器内視鏡学会 消化器内視鏡専門医
  • その他資格等
  • 日本内科学会 認定内科医
  • 日本脳卒中学会 脳卒中専門医
  • 日本DMAT隊員
  • 日本救急医学会 ICLSディレクター
  • 日本内科学会 JMECCディレクター
  • アメリカ心臓協会(AHA)認定 ACLSインストラクター
  • 日本救急医学会 JATECプロバイダー
  • JPTEC協議会 JPTEC プロバイダー
  • AMLS プロバイダー
  • BLSO プロバイダー

科長 矢﨑 知子 Tomoko Yazaki

Field[得意分野]

一次から三次まで救急全般、集中治療を主に行っています。侵襲の少ない超音波検査を使用した診断治療、急性期集中治療管理について特に研鑽を積み取り組んでおります。

Message[患者さんへのメッセージ]

地域に根ざした救急・集中治療を近森病院で実践し、高知県の医療に貢献できるよう、努力してまいります。患者さんやご家族の方の声に耳を傾け、寄り添えるように頑張ります。よろしくお願いします。

Qualifications[資格等]
    医師の専門性資格
    [ 厚生労働省医政総発0124第1号通知に準ずるもの、および日本専門医機構認定の資格等 ]
  • 日本救急医学会 救急科専門医
  • その他資格等
  • 日本集中治療医学会 集中治療専門医
  • 日本救急医学会 JATECインストラクター
  • 日本ACLS協会 ACLSプロバイダー
  • BLSOプロバイダー

久 雅行 Masayuki Hisa

Field[得意分野]

消化器内科を2年間経験した後に救急科へ異動してきました。まだまだ短いキャリアですが、内視鏡検査から救急まで幅広く対応できるよう頑張ります。

Message[患者さんへのメッセージ]

高知県出身です。高校卒業後、アメリカへ留学した後に高知へ帰ってきました。高知の医療に貢献できるよう頑張ります。

Qualifications[資格等]
    医師の専門性資格
    [ 厚生労働省医政総発0124第1号通知に準ずるもの、および日本専門医機構認定の資格等 ]
  • 日本救急医学会 救急科専門医
  • その他資格等
  • 日本内科学会 認定内科医
  • 日本DMAT隊員
  • 日本救急医学会 ICLSインストラクター

立道 佳祐 Keisuke Tatemichi

Field[得意分野]

胸部外傷、気胸/膿胸/血胸などの急性疾患、その他外科領域

Message[患者さんへのメッセージ]

これまで外科系に身を置いてきましたが、この度救急科として改めて、そしてより深く、初期診療に携わらせていただきます。患者さんの痛み、訴えも汲み取ることを第一に、安心感を持っていただける医師でありたいと思っています。

Qualifications[資格等]
    医師の専門性資格
    [ 厚生労働省医政総発0124第1号通知に準ずるもの、および日本専門医機構認定の資格等 ]
  • 日本外科学会 外科専門医

飯沼 未来 Mikuru Iinuma

Message[患者さんへのメッセージ]

働き出して4年目で、至らない点も多くありますが、患者さんやご家族の方に真摯に向き合うよう心掛けています。より良い方法を探し、提供できるようこれから研修させて頂きます。よろしくお願い申し上げます。

小林 海里 Kairi Kobayashi

Field[得意分野]

現在は救急疾患全般を勉強しています。外科系、内科系にかかわらず幅広く診察できるような医師を目指します。

Message[患者さんへのメッセージ]

高知で生まれ、高知で育ち、医師としてのキャリアも高知でスタートしました。育ててもらった高知に少しでも恩返しができるよう精進して参ります。

川瀬 博也 Hiroya Kawase

Field[得意分野]

救急全般を勉強しております。

Message[患者さんへのメッセージ]

初期研修に引き続き、近森病院で勤務させていただきます。生まれ育った高知の医療に貢献できるよう精進してまいります。

廣瀬 海帆 Miho Hirose

Message[患者さんへのメッセージ]

高知県出身です。患者さんやご家族の方に寄り添った診療を心がけ、日々精進してまいります。高知県の医療に少しでも貢献できるよう頑張りますので、よろしくお願い致します。

吉村 和樹 Kazuki Yoshimura

Message[患者さんへのメッセージ]

まだまだ医師として未熟な私ですが、より良い医療を提供し患者さん、御家族にとって良い医師であれるよう日々精進していきたいと存じます。よろしくお願い申し上げます。

主な疾患と治療方法

心肺停止

最新の心肺蘇生の知識を取り入れ、さらに豊富な治療経験を生かし、全力で蘇生にあたっています。

難治性心室細動など

循環器内科と連携し、体外式循環装置(人工心肺)を駆使して治療にあたっています。

多発外傷

トラウマコール体制により、救急科医師や外科系の各専門科医師が短時間で対応可能。
あらゆる重症、外傷にも対応可能な体制を構築しています。
また、止血あるいは腫瘍塞栓などを目的とした経カテーテル動脈塞栓術など、特殊な治療にも24時間対応可能です。

脳卒中、心血管疾患など

救急科医師により適切な初期治療を行って状態の安定化を図るとともに、直ちに各専門科医師による質の高い救急医療へと引き継いでいきます。受け入れ要請と同時に、担当医師が治療準備を開始し、1分たりとも無駄にしないよう迅速な対応を行っています。
  • 2018年度からは、外来診療のみならず、心肺停止蘇生後、重症多発外傷、敗血症、重症肺炎などに対して、各診療科と協力しながら集中治療管理(病棟管理)も行っています。

新たな取り組みと治療方法

心肺蘇生においては、米国心臓協会(AHA)や日本蘇生協議会などの最新の治療管理ガイドラインを取り入れ、外傷においても日本外傷機構の治療指針などの標準治療を取り入れています。
また、各専門科とも協力し、eCPR(人工心肺)、IABO(大動脈バルーン遮断)、脳圧モニター挿入による脳低温療法なども行っています。

災害医療への対応

災害医療支援チーム(DMAT)のチームリーダーとして、東日本大震災をはじめとする災害現場への派遣実績があります。

Off-the-job training

日本外傷機構の外傷初期診療コース(JATEC)、病院前外傷救護コース(JPTEC)や米国心臓協会(AHA)の心肺蘇生コース(BLS、ACLS)など、コースのディレクターやインストラクターとして積極的に参加しています。

救命救急
センター