近森リハビリテーション病院

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回復期リハビリテーション

多職種による
患者中心のチーム医療

近森リハビリテーション病院は、患者さん・ご家族の自己決定を尊重し、自立に向けたリハビリテーションを多職種で協働し行います。急性期では点滴や手術などの医療が次々と提供され、患者さんは受け身の姿勢にとどまってしまうことが多くなります。在宅生活に戻ったあとに、生活の中で活動を維持し、在宅生活を続けられるよう、回復期では日常生活動作の自立にむけて自分で決定し、自ら行っていくことが大切になります。
チーム医療イメージ図.png

ICFに基づいたアプローチ

回復期リハビリテーション病棟ではたくさんの専門職種が働いています。患者さんの状態をICFという基本的な考え方を使用してお互いに理解し、問題解決のための協力を進めています。
図の中央の列に「心身機能・身体構造」「活動」「参加」の3つが並んでいますが、この三者は生活機能の3つのレベルを示しています。「心身機能・身体構造」は手足の動きや精神の働きなど、「活動」はADLなどの日常生活、「参加」は家庭や社会での役割や趣味活動を指します。
回復期では「心身機能」と「活動」の両面に働きかけ、お互いを向上させていくよい循環を作り出すことが必要です。「活動」と「参加」に関しても同様です。
ICFイメージ図.png

図の上方の「健康状態」は病気の状態だけでなく、高齢やストレス状態などを広く含む概念です。「健康状態」も生活機能に大きく影響を及ぼします。また生活習慣病などを例にとると動かなくなるなどの「活動」も逆に肥満や糖尿病などの「健康状態」に影響を及ぼします。
図の下方の自宅の状況などの「環境因子」やその人特有の特徴を表す「個人因子」は背景因子として生活機能に大きな影響を与えます。
「活動」を中心としたアプローチを意識づけ、社会参加を目指し関わっています。その為にも多職種でのカンファレスを定期的に行い、目標を患者さんと共有し、希望につながるチームアプローチを目指しています。
大切なことは当事者である患者さん自身が自分の生活・人生について一番よく知っているということです。ですから本人・家族の積極的な参加が必要となります。

  • ICF(International Classification of Functioning, Disability and Health):生活機能・障害・健康の国際分類