医療安全に関する取り組み

医療安全の基本姿勢

私たち近森病院は、医療事故を発生させないという強い信念のもと、「患者さんに信頼される医療サービスの提供と医療の質の向上を求めていく」ことを医療安全の基本姿勢としています。 また、こうした基本姿勢に基づく医療安全活動の必要性・重要性を院内全部署および全職員に周知徹底し、院内共通の最重要課題として積極的な取り組みを行っています。

医療安全管理に関する組織体制

組織図.svg

主な活動内容について

安全確保を目的とした改善対策の検討・実施

情報収集した内容から、対策を検討しスタッフに周知しています。
対策の遵守状況を確認したり、新たな事例報告から対策を再検討し改善につなげています。

年報にデータや実績などを掲載しています。

院内教育~医療安全に関する知識や技術、危険予知力の習得に向けて~

安全管理のための職員研修(年間2回)を行っています。
振り返り会や職場巡視での指導を行っています。

医療安全に関する委員会の開催(毎月1回)

院長、委員長、各部門の安全管理責任者で運営しています。その他、各部署・各部門のスタッフで、セーフティ委員会を開催しています。

実際の取り組み

アレルギーや患者さん自身の健康に関する情報をお伺いします

管理栄養士による聞き取りイメージ
  • 薬や食品のアレルギーがあれば、必ず医師、看護師、薬剤師、管理栄養士などにお声がけください。
    また毎日飲んでいるお薬の情報やこれまでに罹ったことのある病気の情報も併せて教えてください。
  • 食事の際に、ムセコミがある、あるいは飲み込みにくい等の症状があれば、看護師、栄養士にお声がけください。

これらの情報は、今後の治療方針の決定や療養生活の中で大切な情報となります。

転倒・転落予防のために

病気やケガなど体の具合による要因(身体的要因)や自宅とは異なる環境の変化(環境要因)により、転んだりベッドから転落する危険性があります。

かかとのない履物や滑りやすい靴は危険です。

ご入院の際は、転倒予防のためスリッパの利用をご遠慮いただいております。履きなれた靴をご持参ください。普段ご自宅で使用されている杖やシルバーカー(手押し車)をご持参いただくことも可能です。
また歩行や立ち上がりに不安のある場合はご遠慮なくお申し出ください。

※転倒により頭や身体を打撲した場合、症状がなくてもレントゲン撮影を行うことがあります。

かかとのある靴イメージ
杖ホルダーイメージ
病院では杖ホルダーの利用や靴の購入もできます。

手術部位の間違いを防止するために

手術部位のマーキング

手術の左右間違いを防止するために、手や足、手術部位に皮膚用ペンで印を付けさせていただきます。手術室では、患者さん自身に手術部位をお聞きすることもあります。

患者さん間違いを防ぐために

患者さん確認ポスター
お名前の確認

診療・手術や点滴・注射・内服薬の投与時、採血、検査、輸血、処置などを行う際に、ご本人であることを確認させて頂くために氏名(フルネーム)と生年月日を名乗って頂いています。確認の為に何度も名乗っていただくことがありますが、ご理解ください。

リストバンドの装着

入院や救急車で搬送されて来た際、リストバンドを装着していただいています。
お名前を名乗っていただき且つリストバンドでも氏名確認させていただきます。点滴や検査の時リストバンドでバーコード認証を行っています。

リストバンド装着イメージ
【例】チカモリ タロウ 1946年12月24日
リストバンド

医療安全のための院内巡視

毎月テーマを決めて、医療安全担当看護師とその他関係する職員で病棟や部署のラウンドを行い、対策の取り組み状況や療養環境の確認に回っています。結果はその場でフィードバックを行ったり、集計後に共有を行っています。

院内巡視報告書イメージ①
院内巡視報告書イメージ②

医療安全ニュース発行

提出された報告書の内容や、全国ニュースから事例共有しておくべき内容と防止策について医療安全ニュースを発行しています。

医療安全ニュースイメージ①
医療安全ニュースイメージ②
医療安全ニュースイメージ③
医療安全ニュースイメージ④

部署の振り返り会

部署の振り返り会イメージ

提出された事例から振り返り会を開催し、改善策を検討しています。

医療安全管理部会

医療安全管理部会イメージ

毎週1回、医療安全を担当する医師はじめ各部門の責任者が集まり事例の共有や事故防止対策の検討をしています。新たな防止対策は、医療安全委員会やその他の委員会に提出しスタッフへの周知・啓もう活動を行っています。

その他

  • 非常の場合の避難誘導について
    火災・その他災害時は職員の誘導に従って避難してください。
  • 治療に関して不安な点や疑問点があれば、遠慮なく職員におたずね下さい。
  • 安全な医療を行うためには、患者さん、ご家族が治療に参加することが大切です。

医療安全に関する患者さんへのお願い

皆さんが安心して医療を受けられるよう以下の点について、ご理解ご協力をお願いいたします。

診療に関すること

  • 良質で適切な医療を提供するために、患者さんご自身の健康に関する情報(既往歴やアレルギーなど)はできるだけ正確に教えてください。
  • 納得して医療を受けていただくために、病気に関する説明が十分理解できるまで質問してください。

患者さんまちがいを防ぐために

  • 診療や点滴・注射・内服薬の投与時、採血、検査、処置などを行う際に、本人確認のために患者さんから氏名をおっしゃっていただきます。
  • 入院や救急搬送されてきた際、リストバンドを装着させていただきます。口頭による本人確認をした上でリストバンドでも氏名を確認いたします。

転倒・転落予防のために

  • 転倒やベッドからの転落は、病気やケガなど「体の具合による要因(身体的要因)」や、ご自宅とは異なる「環境の変化による要因(環境要因)」が危険因子として挙げられます。
    これらのリスクを低減するため、ご入院の際はスリッパの使用をご遠慮いただき、履きなれた靴の持参をお願いしています。また、ご自宅で使用されている杖やシルバーカー(手押し車)の持参も可能です。
    このほか歩行や立ち上がりに不安のある方は、遠慮なくお申し出ください。