感染対策に関する取り組み

当院では、患者さんが安心して療養できるよう感染対策を実施しています。
感染対策は、患者さん、ご家族、実習生や職員など病院にいるすべての人が実施する必要があります。病院での感染の発生を未然に防ぐこと、また発生した感染症が感染拡大しないよう速やかに対応することが重要です。そのため当院では、病院長、感染対策委員会、感染対策チーム、リンクナース会などが中心となって、職員に対して感染対策教育・啓発を行っています。

多角的に感染対策を実施

必要な場面で手指衛生や個人防護具の着用ができているか観察しています

  • 外来・病棟には、手指消毒用アルコールを設置しています。
    ※マスクの装着や手指の消毒にご協力をお願いします。
  • 感染制御部門では、患者さんや職員を見えない細菌やウイルスから守るために、手指の消毒や手洗いを行い奇麗な手で診療や治療、看護ができているか直接観察をしています。
  • 手指消毒アルコールの使用量から、手指衛生回数の算出をしています。
手指の消毒や手洗いを行い奇麗な手で診療や治療、看護ができているか直接観察をしています。
手指衛生グラフ
このグラフは手指消毒剤の使用状況から算出した1患者1日当たりの手指衛生回数を算出しています。手洗いの回数は含まれていません。

院内の感染情報を共有し情報発信や保健所へ報告を行っています

  • 院内の感染症の発生状況を速やかに職員と共有し感染対策に努めています。
  • 感染制御チーム(ICT)は、週1回と緊急時にミーテングを行っています。
ICTミーティングの様子
ICTミーティングの様子
ICT-NEWS
情報共有のためのニュースを毎週発行

職員への感染対策の教育

様々な方法で感染対策に関する職員教育を行っています。

院内研修
セミナー動画サムネイル①
セミナー動画サムネイル②
2022年度
上期感染対策
セミナー
対象者 1320名
受講者 1311名
参加率 99.3%
(医師:100%)
下期感染対策
セミナー
対象者 1298名
受講者 1294名
参加率 99.7%
(医師:99%)
2021年度
上期感染対策
セミナー
対象者 1282名
受講者 1272名
参加率 99.2%
(医師:98%)
下期感染対策
セミナー
対象者 1292名
受講者 1243名
参加率 99.1%
(医師:97%)
入職者向け感染対策研修
N95マスクの付け方講座
マスク着用チェック
手洗いの方法指導

手洗い後、正しく手が洗えているか手洗いチェッカーで確認しています。

手洗いチェックの様子
手洗いチェッカーによる結果
個人防護具の装着訓練
防護衣着用指導の様子
腕章をつけて啓蒙活動
腕章を着用したスタッフ

院内巡回で感染対策の実施状況を確認しています

院内巡視のようす
ICTラウンドの実施場面
  • 週1回、感染制御部門のメンバーで院内を巡回し感染対策実施状況を確認しています。
  • 問題があれば早期に改善しています。

地域の病院と連携し感染対策を実施しています

  • 年間4回の連携病院との感染対策検討会(カンファレンス・訓練)をしています。
  • 年1回、他病院の専門家(感染対策向上加算1の病院の感染対策担当者)に、当院の感染対策の評価を受けています。
  • 他の病院を訪問し感染対策の評価や相談対応をしています。
  • 感染対策に関する研修会の講師など地域での活動を実施しています。
  • 一般の方向けの勉強会(ひろっぱ講座)を開催しています。
評価会の様子①
近森病院を評価していただいています。
評価会の様子②

サーベイランス

  • 耐性菌対策として検査したデータの集計を感染対策に役立てています。
  • 院内で発生する特定の感染症の発生率を明らかにして、その結果を感染防止に活用しています。

抗菌薬適正使用

  • 抗菌薬適正使用チームを編成し、患者さんに適したお薬(抗菌薬)が処方されているか確認しています。
  • 抗菌薬を適切に処方することで、お薬の効きにくい細菌(耐性菌)の発生を予防しています。