地域医療支援病院

かかりつけ医を持とう!! 地域医療支援病院の詳細
全国の地域支援病院の現状
●全国の「地域医療支援病院」●

国の医療政策として、高知だけでなく、もちろん全国で「地域医療支援」の考え方が広まっています。地図で印の付いているのが指定された「地域医療支援病院」です。その基準はなかなか厳しいが、今後の広がりに期待したいです。
地域医療支援病院ってなに?

地域医療支援とは、そもそもどんな内容なんですか?

簡単に言えば、地域の医療を、病院と診療所が役割を分担して担っていきましょう!ということなんです。例えば、これまではちょっとした熱やケガ、その他、体に不調を感じたときでも、「とりあえず何でも見てくれるだろうから、大きな病院へ行っとこうか・・・」という風に考えて、私どものところへまず最初に来る方がたくさんいらっしゃいました。信頼して頂いている、という意味で大変うれしいんですが、ただ、その一方で診察までに長時間お待たせをしたり、患者さんの状態を把握するまでに一からお話を聞いたり、診療をしたりと手間を取らせることも多かったんですよ。

3時間待って、結局ただの風邪だったから診察は3分で済んだ、なんて話もありますしね。
そこなんです。一ヶ所に人が集中すると、どうしても渋滞を起こしてしまうんですね。ですから窓口はそれぞれの町に分散をして、まずその地域のお医者さんで診て頂いて、で、それで何もなければ家に帰れば良いんです。でも、もし、「もう少し詳しく調べた方がいいな」と町のお医者さんが判断したときには、初めて大きな病院や専門の病院に紹介状を書いてもらって行くようにすればいいんです。そうすることで「渋滞」はかなり解消されるはずなんですよ!

しかも、そうすることで渋滞解消だけでなく、患者さんにとって「診療費も安くすむ」っていうメリットを生むかもしれないんです。というのも、さっき言ったように初診で大きな病院へ行くと、その人の普段の状態が分からないから、万全を期するために、本当は必要がないかもしれない検査をしてしまうこともあり得るんですね。それは当然、医療費に跳ね返ってくるわけです。でも、いつも診てもらっている近所の「かかりつけ医」だったら、その人の普段の状態や病歴などを知っているわけですから、「あっ、それはただの風邪だから寝ていれば治るよ」という判断や、「これはなにか怪しいなぁ、大事を取って、もう少し大きな病院でちゃんと診てもらった方がいいな」という判断を瞬時に下せるわけです。それはイコール、無駄な検査や医療を省くことができ、負担する医療費が安くなるというメリットを生む訳なんですよ。

それは確かに理想的な流れですね。で、私たちは具体的にどうすればいいんですか?
簡単です、かかりつけ医を持ってもらい、何か不調を感じたら、自分の住む町のお医者さんを、まずは訪ねればいいんです。で、もう少し詳しい検査が必要になれば、そのかかりつけ医に紹介状を書いてもらって専門の病院や大きな病院に行くんです。

紹介状を書いてもらう、というのがこれまでと大きな違いですか?

もちろん、書いてもらっていない患者さんを診ないと言うことではないんですが、やはり原則としては紹介状を持っている患者さんを優先してみることになるでしょう。そして、持っていることで初診時の負担も軽くなります。

患者さんにとっては早くて、安くて、便利ということばかりですね?

そうですね。現在、私ども近森病院が「地域医療支援病院」として認定されており、この地域医療の新しい流れの中でお手伝いしようとしています。ですから、これまでのように積極的に初診患者さんを受け入れるのではなく、できるだけ近森に来て頂いた患者さん達を、町のお医者さん達に紹介しようとしているんです。そこで患者さんとその町の医者が「お馴染み」の関係になってもらえれば理想ですね。

記事/写真 2003年 ほっとこうち別冊記事より抜粋