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理事長のドキュメント

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2021年ひろっぱ6月号

近森病院 救命救急センター10周年を迎えて

近森病院
院長 近森 正幸

近森病院は1964年の救急病院の告示以来、60年近くにわたり救急の「チカモリ」として24時間365日、1日の休みもなく救急患者を受け入れてきた。

その間、医師、看護師ばかりでなく、医療スタッフを営々と増やし、5カ年計画では近森病院の全面的な増改築を行い、病床を増やすと共に先進的な医療設備を整備してきた。さらには地域医療連携で外来は紹介や救急患者に絞り込み、多職種による病棟常駐型チーム医療で医師の業務を診断、治療というコア業務に絞り込み、先生方が救急医療に専念できる体制を取っている。

これらの努力が実を結び、実績が認められたことで2011年5月には高知県で民間初の救命救急センターの指定を受けることが出来た。根岸正敏センター長のもとERの先生方やスタッフばかりでなく、病院全体がバックアップすることで、現在では救急搬送件数は中四国でも3番目、高知県ではトップの実績を上げている。

これからは人口が減少すると共に今まで以上に高齢化が伸展し、疾病構造も変化するが、高知の救命救急医療の最後の砦として頑張っていきたいと願っている。