相談役 近森正幸のひとりごと soliloquy

相談役 近森正幸のひとりごと

近森相談役のぶらり旅

[2025年5月25日]世界遺産「北海道・北東北の縄文遺跡群」

三内丸山遺跡内にある建物
三内丸山遺跡では大型竪穴(たてあな)建物と大型掘立柱建物が復元されています。
大型竪穴建物の内部
大型竪穴建物の内部、住居の他に集会場や共同作業場などの説があります。

6月中旬、青森から秋田の5つの縄文遺跡群にぶらりと行ってきました。
三内丸山さんないまるやま遺跡では縄文前期~中期(約5,900~4,200年前)の大規模な集落跡がみられ、縄文後期~晩期(約4,000~3,000年前)の4つの遺跡はすべて環状列石(ストーンサークル)で縄文人の祈りの場と考えられています。

ちなみに縄文前期~中期と後期~晩期で遺跡の形態がこれ程違うのは何故でしょうか?

(答えはここをクリック)

縄文前期〜中期は気候が温暖で大型の集落が維持出来ましたが、縄文後期〜晩期は気候が寒冷となり、小集団で分散して居住しており、一族の心の拠り所として小高い丘に環状列石やお墓、集会場が設けられました。
大森勝山遺跡を空から撮影した様子
大森勝山遺跡は岩木山の北東山麓にあり、縄文晩期の環状列石では国内唯一です。
大湯環状遺跡の万座環状列石
大湯環状遺跡の万座環状列石。
伊勢堂岱遺跡の環状列石と左上の掘立柱建物跡
伊勢堂岱(いせどうたい)遺跡の環状列石と左上の掘立柱(ほったてばしら)建物跡。
小牧野遺跡
小牧野遺跡は八甲田山西麓の舌状台地にあり、三重から四重の環状列石になっています。