呼吸器外科

日常生活への早期復帰を目指し
常に安全かつ
体への影響が少ない手術を提供

診療方針と特徴

当院呼吸器外科はこれまで常勤医がいませんでしたが、2020年4月から前岡山赤十字病院呼吸器外科部長の森山重治医師が常勤医師として着任しました。対象疾患は肺癌を中心に、肺・縦隔の良性・悪性腫瘍、自然気胸、手掌多汗症など、呼吸器外科疾患全般を扱っています。前任の岡山赤十字病院では1995年から国内でも一早く胸腔鏡手術を開始し、2500例を超える胸腔鏡下手術を施行してきました。

医師紹介

部長 森山 重治 Shigeharu Moriyama

Field [得意分野]

胸腔鏡手術を得意としています。

Message[患者さんへのメッセージ]

前任の岡山赤十字病院で、在職25年間に胸腔鏡下解剖学的肺切除(肺葉切除、区域切除)1500例を達成しました。

Qualifications[資格等]
    医師の専門性資格
    [ 厚生労働省医政総発0124第1号通知に準ずるもの、および日本専門医機構認定の資格等 ]
  • 日本外科学会 外科専門医・指導医
  • 呼吸器外科専門医合同委員会 呼吸器外科専門医
  • 日本呼吸器外科学会 指導医
  • その他資格等
  • 日本胸部外科学会 認定医・指導医
  • 岡山県緩和ケア研修会 修了

部長 穴山 貴嗣 Takashi Anayama

Field [得意分野]

身体への負担を軽減した外科治療(内視鏡外科)全般を得意とし日々最新技術を取り入れて実践しています。胸部腫瘍性疾患(肺がん・転移性肺腫瘍)、自然気胸や膿胸、縦隔腫瘍に対する根治的治療を提供します。日本語を話すことのできない患者さんも、英語で積極的に対応しています。(英検準一級)

Message[患者さんへのメッセージ]

胸部疾患は生命に直結する場合があるため、迅速な診断のもとに正しい初期治療を受けられることが大切です。検診で胸部に異常を指摘された方や、胸部に不調を自覚されておられる方は、病状の把握からお力になりますので、呼吸器外科外来を受診されてください。最新の治療技術をもって患者さんの御期待にお応えします。

ベストドクターズ®社のBest Doctors in Japan2018-2019、2020-2021に選出されています。

ベストドクターズ®社は、病に苦しむ方々が最良の医療を受ける手助けがしたいという強い思いのもと、1989年にハーバード大学医学部所属の医師2名によって創業された会社で、米国に本拠地があります。

こちらでは、医師を対象に継続的に相互評価調査(ピアレビュー調査)を実施することで、Best Doctors in Japanが選出され、「医師が選ぶ名医」としてリストは定期的に更新されます。調査では、「あなた自身またはあなたの大切な人が特定の専門分野の医師を必要とした場合、誰を選びますか?」という質問があり、その中で治療能力、研究結果、最新医療情報への精通度などを考慮した上で、ある一定以上の評価を得た医師を名医(Best Doctors)と認定するというものです。

2020年3月現在、世界で約53,000名、日本では約6,500名の医師が認定されています。

Qualifications[資格等]
    医師の専門性資格
    [ 厚生労働省医政総発0124第1号通知に準ずるもの、および日本専門医機構認定の資格等 ]
  • 日本外科学会 外科専門医・指導医
  • 呼吸器外科専門医合同委員会 呼吸器外科専門医
  • その他資格等
  • 日本外科学会 外科認定医
  • 日本呼吸器外科学会 評議員
  • 日本呼吸器外科学会 ロボット支援手術プロクター
  • インテュイテブサージカル社コンソールサージャン
  • 日本呼吸器外科学会 胸腔鏡安全技術認定医
  • 医学博士(高知医科大学(現高知大学)-2000年)
  • 難病指定医
  • 臨床研修指導医
  • University of Toronto, Thoracic Surgery Research Fellowship修了(2010-2012)

主な疾患と治療方法

肺癌に対する胸腔鏡手術

肺癌に対する胸腔鏡手術では、切除肺を取り出すための3cmの最低限の傷と、内視鏡と鉗子を入れる1cmのポート2カ所で完全モニター視で行います。

イメージ図
イメージ図

胸腔鏡手術は傷が小さく、開胸手術の様に肋間を大きく広げないので、①術後疼痛が少ない、②術後呼吸機能が温存される、③術後合併症が少ない、④手術関連死亡が少ない、⑤低侵襲なのでリスクの高い人、特に高齢者でも手術適応が広がる(最高齢は93歳)、⑥遠隔成績は開胸手術に劣らずむしろ良好など、優れた手術であることが岡山赤十字病院での実績で証明されています。また、入院期間が短いため早く社会復帰ができます。因みに肺癌の入院期間の中央値は5日、平均在院日数は8.3日でした。

  • グラフ
  • グラフ
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診療実績

2021年 診療実績

呼吸器外科手術 82
原発性肺癌 43
  開胸
 葉切除以上 0
 部分切除 0
 試験開胸 0
胸腔鏡下
 葉切除以上 27
 区域切除 10
 部分切除 6
転移性肺癌 4
  開胸
 葉切除以上 0
 部分切除 0
胸腔鏡下
 部分切除 2
 葉切除以上 2
縦隔腫瘍 6
開胸 0
切開 1
胸腔鏡下 5
気胸 18
  開胸 0
胸腔鏡下 18
肺良性疾患 2
  開胸
 葉切除以上 0
胸腔鏡下
 部分切除 1
 葉切除以上 1
急性膿胸 4
手掌多汗症 1
その他(肺生検、等) 4