救命救急センター(ER)

社会医療法人近森会 近森病院は平成23年5月16日に、
高知県より『救命救急センター』に指定されました。
 
救命救急センター(ER)の紹介

近森病院は昭和30年代から救急告示病院として、高知市、高知県の救急医療の中心的役割を担ってきました。より高度な救急医療の提供をめざし、2002年より救急委員会が発足し、院内救急医療体制再構築を行った結果、2002年10月より

  1. ER(Emergency Room / 救急センター)の開設
  2. 院内緊急放送コード(ハートコール)の運用開始

が行われました。
「医療の原点は救急である」「救急医療こそ、今この瞬間に人の命を救う最も必要とされる医療行為である」という近森病院の医療に対する基本理念から、全職員が救急医療に取り組んできた結果、県内で3番目となる『救命救急センター』に指定されました。

近森病院では施設車両(ドクターカー)を導入しています。
近森病院救命救急センター 新ドクターカー前で
(院長、管理部長、スタッフら、2009年3月)

 

【北米型ERスタイルの救急医療方針】

 北米型ERとは、NHKのTVドラマ「ER 緊急救命室」が放送されてから日本でも注目されるようになりましたが、一次、二次、三次と受け入れ医療機関の立場で考えられてきた日本の救急医療体制とは大きく異なり、軽症から重症まですべての患者さんを受け入れる救急医療体制です。患者さん自身が自分の病状が軽症であるのか重症であるのかを判断することは容易ではありません。判断ミスにより診断、治療の遅れが生じてはなりません。このため、当院では救急車やヘリコプターで搬入される重症患者さんから、歩いて受診される(walk in)軽症患者さんまで、すべてを受け入れ、直ちに緊急度、重症度を判断し、治療の優先順位を決定しています。このため、たとえ救急車で搬入された患者さんでも、症状によっては多少お待ちいただくことがあります。
その後は、おもに救急専従医師が診断と初期治療を行った後に、各科専門医に引き継ぎ、さらに高度な専門治療が行われていきます。
このように、当院では医療側の立場ではなく、患者さんの立場を考え「いつでも、誰でも、どんな病気でも」を基本に、患者さん主体の救急医療の提供を行ってきました。
このたびの、救命救急センター指定により、特に三次救急といわれる重篤な、複数の診療科にまたがる重傷患者さんを24時間体制で受け入れるという責務を果たさなければなりません。しかし、これまでの診療スタイルを大幅に変更することなく、これまで通りに可能な限り、軽症~重傷患者さんまで、広く受け入れていきたいと考えています。
救命救急センターは三次医療を推進するという立場上、軽症患者さんにつきましては、診察順序の変更や待ち時間などでご迷惑をおかけすることもあるかとは存じますが、何卒ご理解、ご協力のほどお願い申し上げます。また、重傷患者さんのために常時ベッドを確保する必要があるため、急性期治療により容態の安定した患者さんには早期に退院、転院をお願いすることになりますので、重ねてご理解のほどお願い申し上げます。

【理念】
 
 近森病院 救命救急センターは、地域医療機関や消防機関との連携を通じ、第三次救急医療機関として全診療科が協力し、重傷患者さんを受け入れ、社会復帰を全力で支援します。
 
【基本方針】
  1.  安全で高度な救命救急医療を通じて、患者さん中心の医療を実現します。
  2. 地域医療機関、消防機関との密な連携を実現します。
  3. 職員の継続的な教育を実践します。
  4. 医療活動を通じて社会貢献を実践します。
【診療実績】

 救急医療の変遷と当院での救急医療体制変革などを経て現在までの救急車の受け入れは下図のように2000年以降は年間5,000件前後で推移しています。受け入れ患者さんの重症度に関しては、軽症(外来での投薬、処置で対応可能)が約50%、中等症(入院、手術が必要であるが、一般病床で対応可能)が約25%、重症(救命救急病棟、ICUやCCUなど重症ベッドでの入院管理が必要)が約25%となっています。外傷での入院患者さんは、全症例に重症度スコア、予測生存率等を算出し、治療結果の自己評価も行っています。
初期治療は本館1階の救急外来(ER)で行い、そこから手術室、検査室へ移動、あるいは病室への入院となります。入院を要する患者さんは、重傷対応の救命救急病棟(18床)、集中治療室(ICU-12床、CCU-12床)、中等症、軽症対応の一般病床と、状態に応じた入院治療を行っています。

年度別救急車搬入件数(1993〜2010)
 

 

【ドクターカー、ヘリ運用】

 2007年6月からは、重症患者さんの病院間搬送、遠方の救急隊との中継搬送などに平日日勤帯を中心に、下記の出動基準に基づいて、ドクターカーの運用をおこなっています。2009年3月には新しいドクターカーが導入され、最新の医療機器を搭載し、いかなる疾患にも対応できるようになりました。また高知龍馬空港から、高知県防災ヘリ「りょうま」に当院医師が搭乗してのドクターヘリ的運用も行ない、平成23年3月からは、高知県のドクターヘリの運用により、患者さんの搬入を行っています。

 近森病院救命救急センター・ドクターカーの出動基準

  • 脳卒中や意識障害
  • 急性心不全、心筋梗塞など
  • 急性呼吸不全、慢性呼吸不全の増悪
  • 急性薬物中毒
  • ショック
  • 広範囲熱傷
  • 重篤な代謝疾患(腎、肝不全、DM)
  • 心肺停止蘇生後
  • 重症外傷、多発外傷
  • その他、医師同乗が望ましい症例 など
近森ドクターカー

 

【研修、指導体制】

 日本救急医学会救急科専門医も増え、若手医師や研修医の指導に当たっています。また研修医や看護師を対象に定期的に勉強会を開催し、いかなる疾患にも対応可能な知識、技術の習得に励んでいます。ER研修医は3ヶ月の指定期間および選択としても受け入れており、マンツーマンの体制で指導しています。後期研修では、各専門性を重視したうえで、救急医学会専門医の取得を目標としています。
JATEC(外傷初期診療プログラム)、JPTEC(病院前外傷救護)、BLS(一次救命処置)、ACLS(二次救命処置)、ISLS、PSLS(脳卒中診療プログラム)、DMAT(災害医療支援養成プログラム)など、各種プログラムにもER医師を中心に院内から多数のスタッフが講師、受講者として積極的に参加し、日々研鑽を積んでいます。院内での近森ICLS(初期救命処置プログラム)コースは2010年末で、すでに30回を数え、病院内開催としては全国有数のコースとなっており、県内外から広く講師、受講生を受け入れており、さらに2008年からは近森外傷コースとして病院前および院内外傷初期治療プログラムを立ち上げ医師、看護師のみならず放射線技師等も積極的に参加しています。

近森ICLSコース
救急医療症例検討会

 

近森外傷コース

 MC(メディカルコントロール)体制も整え、日常の救急救命士の直接指示要請への対応のほか、高知赤十字病院、高知医療センター、愛宕病院と4病院持ち回りで月1回の救急医療症例検討会を開催し、救急隊との活発な意見交換も行っています。
また、高知大学をはじめ全国各地の医学生、救急救命士研修所、救命士養成大学、看護学校などからも実習生を積極的に受け入れています。
実習や見学は随時受け付けております。臨床研修病院選定の判断のためにも気軽にお越しください。ER一同歓迎いたします。希望者は病院ホームページの臨床研修医見学申し込みページから申し込んでください。

【災害医療支援】

 災害医療支援では、平成22年に災害拠点病院に指定され、DMAT(災害医療支援チーム)に関しては、院内からは3チーム16名が研修を受け隊員として認定されており、災害に対応できる体制を整えています。毎年9月には政府主催の防災訓練にも参加し、四国4県持ち回りで行われる四国DMAT研修会にも必ず参加しています。2010年には、当院DMATチームは、APEC(横浜)でも四国で唯一、現地での待機を要請され、会期中は万全の態勢で臨みました。特に井原科長は災害医療のエキスパートとして、DMAT隊員養成講習でも講師として活躍し、2010年のスマトラ沖地震、2011年のニュージーランド地震の際にも国際援助隊の一員として現地での活動を行い、2011年の東日本大震災でも、福島空港で統括DMATとして活躍しました。(ここでの広域搬送は日本で初めての試みとなりました。)
なお、この大震災では日本医師会の要請を受け、JMATとして当院から3チームが約2週間にわたり、宮城県石巻市を中心に災害支援活動にあたりました。

四国DMAT研修での隊員
自衛隊浜松基地での診療訓練
ニュージーランド地震 東日本大地震~福島(DMAT活動)

【スタッフ】

 ERでは、平日日勤帯は下記のスタッフで救急車搬入患者さんからwalk in患者さんまですべてに対応しています。夜間は当直体制となりますが、各科呼び出し体制をとっていますので、安心して受診してください。

日勤帯
救命救急センター 救急専従医 5名
内科系walk-in担当医師2名
外科系処置担当医師(外科、整形外科)1名
研修医1~2名
センター師長
救急外来看護師9名
病棟調整担当師長(病院内のベッドの調整)
地域連携担当主任(紹介患者さんの受け入れ及び逆紹介対応)
救命救急病棟師長
救命救急病棟看護師12人              
救急救命士(病院常勤)1名
ERクラーク3名
ER秘書1名

夜間帯
外来(ER)担当医師当2名(+研修医1~2名)
救命救急病棟担当医師1名
(ICU当直は別にあり)
研修医1~2名
救急担当看護師長1名
救急外来看護師4名
救命救急病棟看護師4名

救命救急センター 外来スタッフ
救命救急センター 病棟スタッフ

■ERについて


■スタッフの紹介
救命救急センター・センター長 兼 救急科部長
根岸 正敏 (埼玉県 出身)
Masatoshi Negishi M.D.
日本救急医学会 救急科専門医
日本脳神経外科学会 専門医
高知大学医学部 臨床教授
VHJ機構 指導医
JATEC インストラクター
JPTEC 高知県世話人、インストラクター
ICLS ディレクター
ACLS インストラクター
BLS インストラクター
日本DMAT隊員(高知DMAT)
【専門分野】救急疾患全般、特に脳卒中や頭部外傷
【PR】最善の救急医療を提供できるよう全力を尽くします

総合診療科部長
杉本 和彦 (高知県 出身)
Kazuhiko Sugimoto M.D.
日本救急医学会 救急科専門医
日本循環器学会 循環器専門医
日本航空医療学会 認定指導者(フライトドクター)
JATEC インストラクター
JPTEC インストラクター
ICLS ディレクター
ACLS インストラクター
BLS インストラクター
ISLS ディレクター
JMECC インストラクター
日本DMAT 隊員
ICT (インフェクションコントロールドクター)
【専門分野】救急医療全般、特に循環器疾患
【PR】中山間地域を含む地域医療機関との連携を取りながら、高知県全域の住民の方々に質の高い医療を提供できるよう努力します。

救急科科長
井原 則之 (埼玉県 出身)
Noriyuki Ihara M.D.
日本救急医学会 救急科専門医
日本外科学会 外科専門医
日本DMAT(災害派遣医療チーム) 講師・隊員
ITLS インストラクター
JATEC インストラクター
JPTEC インストラクター
JICA 国際緊急援助隊救助チーム医療班・タスクフォース
Infection Control Doctor認定
マンモグラフィ読影医
プロバイダー各種(ICLS,ISLS,MIMMS,AIS等)
【専門分野】救急医療、外傷医療、災害医療
【PR】高知市、高知県、四国、そして日本の救急医療・
災害医療のために力を尽くします。

救急科科長
竹内 敦子 (東京都 出身)
Atuko Takeuchi M.D.
日本救急医学会 救急科専門医
脳神経外科学会 専門医
日本DMAT隊員(高知DMAT)
ICLS インストラクター
認定ISLS ファシリテーター
JATEC プロバイダー
JPTEC インストラクター
JTAS認定医師アドバイザー
【専門分野】救急医療全般、脳卒中、頭部外傷
【PR】救命救急センターとなり、身が引き締まる思いです。
これまで以上に、日々懸命に取り組んでいきます。

救急科科長
三木 俊史 
Toshifumi Miki M.D.
日本救急医学会 救急科専門医
日本内科学会 認定内科医
日本消化器病学会 専門医
日本消化器内視鏡学会 専門医
日本DMAT隊員
ICLS ディレクター
ACLS インストラクター
BLS インストラクター
JATEC プロバイダー
JPTEC プロバイダー
JMECC ディレクター

医師
山本 賢太郎 
Kentarou Yamamoto M.D.
麻酔科標榜医
日本麻酔科学会 認定医
JPTEC プロバイダー
JATEC プロバイダー
日本DMAT隊員(高知DMAT)

■外来診療医【外科】



外科系  
午前

ER担当医

ER担当医

ER担当医

ER担当医

ER担当医

午後

ER担当医

ER担当医

ER担当医

ER担当医

ER担当医

外科処置外来 午後

整形外科担当医

形成外科担当医

外科担当医

ER担当医


※医師の学会出張や業務の都合による急な休診・代診が発生する場合がございます。受診の際は、(代表Tel:088-822-5231)でご確認の上、ご来院くださいますようお願い申し上げます。
 

■外来診療医【内科】



 
午前

担当医

担当医

担当医

担当医

担当医

午後

担当医

担当医

担当医

担当医

担当医

※医師の学会出張や業務の都合による急な休診・代診が発生する場合がございます。受診の際は、(代表Tel:088-822-5231)でご確認の上、ご来院くださいますようお願い申し上げます。

 

■外来診療医【総合診療科】



 
午前

杉本

浅羽   杉本  
※医師の学会出張や業務の都合による急な休診・代診が発生する場合がございます。受診の際は、(代表Tel:088-822-5231)でご確認の上、ご来院くださいますようお願い申し上げます。
 

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