急性期CEチーム

技士長 / 平野友紀

■活動状況

 2015年は人工心肺操作、補助循環装置操作、人工呼吸管理、自己血回収操作、心臓血管外科で行われる胸部および腹部ステントグラフト治療(胸部6例・腹部5例)・経カテーテル的大動脈弁置換術(TA15例・TF25例)への参加、医療安全の強化を目的としたWatch Room業務(業務集中治療領域で緊急を要する病態変化を迅速に把握し対応する)、ERでの積極的な心肺蘇生や人工呼吸器を必要とする救急患者の治療サポート、緊急手術への対応も迅速に行えました。

 2014年12月に近森病院全面増改築工事が終了し、338床から452床への増床に対応するため、1名の臨床工学技士(眞鍋)を新規採用しましたが、救急患者や入院患者の著しい増加により業務量が膨大となり、ERや手術室、心カテ室、病棟などでは多忙を極めました。しかし、2014年末に開始した当直体制が有効かつ効果的に発揮され、急性期領域における臨床工学技士の業務が円滑に即時対応できました。

■業務実積

<体外循環・補助循環関連>[グラフ1〜5を参照]

 2015年の体外循環症例数は165件、その内訳は通常体外循環140件、部分体外循環4件、脳分離体外循環(循環停止)21件、また、OPCAB10例でした。補助循環は大動脈内バルーンパンピング(IABP)が54件、膜型人工肺体外循環(ECMO)が例年に比べ大幅に増加し11件でした。

 また、スタッフ別PUMP件数では、5月より人工心肺操作を開始した山中技士が、14例の症例数を経験し、益々頼りになる技士に成長しました。その他の技士は、年間20~30症例前後と安定した症例数でした。

  • グラフ1.体外循環症例数  » クリックで拡大 ->

    グラフ1.体外循環症例数

  • グラフ2.体外循環症例数  » クリックで拡大 ->

    グラフ2.体外循環症例数

  • グラフ3.IABP & ECMO症例数  » クリックで拡大 ->

    グラフ3.IABP & ECMO症例数

  • グラフ4.自己血回収症例数  » クリックで拡大 ->

    グラフ4.自己血回収症例数

  • グラフ5.スタッフ別年間PUMP件数・通算PUMP件数  » クリックで拡大 ->

    グラフ5.スタッフ別年間PUMP件数・通算PUMP件数

<人工呼吸器関連>[表1〜3を参照]     

 2015年の人工呼吸器管理患者数はのべ492人で、内訳は挿管管理が278件、非挿管(マスク型)管理が207件、新規導入したNHFが7名でした。

 レスピラトリ・ケア・チーム(RCT)の介入率は挿管管理で79.5%、非挿管管理で91.3%、NHF管理で100%でした。

*レスピラトリ・ケア・チーム(RCT)・・・集中治療病棟を中心に人工呼吸器の離脱評価・設定検討を行い負担の少ない呼吸管理を行うチーム(現在のメンバーは医師、看護師、理学療法師、管理栄養師、臨床工学技士)。

■表1.挿管人工呼吸管理(IPPV)
  使用人数 RCT介入数 (%) 平均年齢
全症例数 278 221 (79.5%) 73.6
男性 162 130 (80.2%) 72.7
女性 116 91 (78.4%) 74.8

  使用人数 離脱人数 離脱率 (%)
全症例 278 192 69.8
術後 105 98 93.3
呼吸器疾患 32 20 62.5
循環器疾患 18 11 61.1
神経筋疾患 2 2 100.0
中枢神経疾患 28 17 60.7
その他 93 44 48.9

■表2.非挿管人工呼吸管理(NPPV)
  使用人数 RCT介入数 (%) 平均年齢
全症例数 207 189 (91.3%) 79.0
男性 108 98 (90.7%) 76.2
女性 99 91 (91.9%) 82.2

  使用人数 離脱人数 離脱率 (%)
全症例 207 168 81.2
術後 19 17 89.5
呼吸器疾患 60 35 58.3
循環器疾患 96 88 91.7
神経筋疾患 1 1 100.0
中枢神経疾患 4 4 100.0
その他 27 23 85.2

■表3.ネーザルハイフロー管理(NHF)
  使用人数 RCT介入数 (%) 平均年齢
全症例数 7 7 (100.0%) 83.4
男性 4 4 (100.0%) 84.3
女性 3 3 (100.0%) 82.3

  使用人数 離脱人数 離脱率 (%)
全症例 7 6 85.7
術後 0 0 -
呼吸器疾患 2 2 100.0
循環器疾患 3 2 66.7
神経筋疾患 0 0 -
中枢神経疾患 0 0 -
その他 2 2 100.0

 

<自己血回収装置関連>[グラフ4を参照]

 整形外科手術での使用が2007年より開始され、今年度は225件でした(主な症例は人工骨頭、人工股関節、人工膝関節などの置換術)。また心臓血管外科手術での使用は216件でした。

<ER関連>

 ERでの主な業務として、呼吸器・循環器疾患などの呼吸不全に対する人工呼吸管理(挿管介助、呼吸器設定の検討)やCT検査・心臓カテーテル検査中の人工呼吸器管理、また、除細動器・患者監視装置のセッティングのほか、心肺停止時には心臓マッサージやバックによる呼吸補助も行いました。

■セミナー・学会参加
名称 開催日 会場 参加者
第45回日本心臓血管外科学会学術総会
JACVSDデータマネージャー会議
2月16~17日 京都
  • 廣井
第14回人工呼吸器セミナー 2月21日 横浜
  • 和田
第42回日本集中治療医学会学術集会 2月9~11日 東京
  • 長尾(発表)
第25回日本臨床工学技士会 5月23~24日 福岡
  • 長尾

サピエンXTファンダメンタルズトレーニング 5月23~24日 東京
  • 和田

第11回 日本体外循環技術医学会2年次教育セミナー 6月6~7日 東京
  • 田邊
  • 山中
サピエンXTファンダメンタルズトレーニング 6月13~14日 東京
  • 橋本
第21回3学会合同呼吸療法認定士認定講習会 8月30~9月2日 東京
  • 田邊
  • 宮川
  • 細川
第11回 日本体外循環技術医学会2年次教育セミナー 11月7~8日 岡山
  • 廣井
  • 宮川
  • 細川
3学会合同呼吸療法認定士認定試験 11月29日 東京
  • 田邊
  • 細川
  • 宮川

 

■チームスタッフ [写真参照]
臨床工学部技士長: 平野 (体外循環技術認定士)
急性期CE主任: 長尾 (体外循環技術認定士 呼吸療法認定士 透析技術認定士)
急性期CE主任: 和田 (体外循環技術認定士 呼吸療法認定士 透析技術認定士)
急性期CE主任: 橋本 (体外循環技術認定士 呼吸療法認定士)
  廣井 (体外循環技術認定士 呼吸療法認定士)
  田邊 (呼吸療法認定士)
  山中  
  細川 (呼吸療法認定士)
  宮川 (呼吸療法認定士)
  中谷  
  北川  
  川田  
  眞鍋 (新規採用)