循環器内科

主任部長 / 川井和哉

 循環器内科は、浜重直久副院長、深谷眞彦部長、川井和哉主任部長、窪川渉一部長、関秀一部長、山本哲史部長、要致嘉科長、中岡洋子科長、西田幸司科長、今井龍一郎科長、古谷敏昭科長と医員、東京医大からのローテーション、後期研修医を含め18人体制です。4月には今村春一医師が地元の鹿児島市立病院に異動になり、細田勇人医師が国立循環器病センターに国内留学しました。新しく松田英之、葛籠大地医師が後期研修を開始しました。5月には要科長が国内留学先の弘前大学から帰院し、9月に根本佳子医師がローテーションを終了し、伊豆大島医療センターに異動しました。

 患者数や病床数の増加、医療の進歩にともない仕事量は年々増加し、非常に多忙な状態が続いています。一般内科も兼務しながら循環器専門医として勤務しており、まわりのスタッフに支えられながら頑張っています。みんなの献身的・効率的サポートのおかげであり、いつも感謝しています。チーム医療の神髄が、ここ近森病院にあります。

 急性心筋梗塞は毎年200例前後の入院があり、中四国でも有数の症例数です。2015年には冠動脈造影1735件(うち緊急292件)、冠動脈インターベンション(PCI)651例・754病変でした。2008年から開始した末梢血管インターベンション(EVT)は年々増加し364件でした。その他の診療実績としては、心エコードップラー検査 10,186件、経食道心エコー 385件、運動負荷心電図 2510件、ホルター心電図 739件、心筋シンチ430件、恒久的ペースメーカー植え込み術 124件(新規 88件、交換26件)でした。急性心筋梗塞症例は 259例で、ST上昇型心筋梗塞に対するdoor to balloon時間は中央値70分と非常に短時間でした。医師だけでなく、ERからカテ室搬入までに関わるすべてのスタッフの力であり、誇らしく思います。64列CTによる冠動脈CTは336件、血管CTは3,144件であり、低侵襲に多くの冠動脈や血管情報を得ることができるようになりました。また、appropriate PCIの重要性を認識しており、FFRも194件、アセチルコリン負荷テストも73件と増加しています。

 2007年5月から高周波カテーテルアブレーション治療(不整脈治療)を開始しました。2015年は、電気生理学的検査(EPS) 100例、高周波カテーテルアブレーション治療 92例を施行しました。2007年11月からは植え込み型除細動器・両心室ペースメーカー移植術の施行施設に認定され、2015年は17例に施行しました。不整脈グループも頑張っています。

 最近は臨床だけでなく、学術的な面での活動も増えてきました。日本の循環器関連学会での発表のみならず、2015年はアジア太平洋カテーテル治療学会(韓国)やEuroPCR(パリ)での発表がありました。AsiaPCR(シンガポール)、EuroPCR、ESC(ロンドン)やVIVA(ラスベガス)など国際学会へも参加しました。忙しい中、学会活動や研究にも力を入れてきた成果であり、若手医師の頑張りと活躍に心から拍手を送りたいと思います。

 2014年11月に経カテーテル大動脈弁植え込み術(TAVI)の実施施設となりました。12月に第1例目を施行し、2015年には40例に施行しました。術後の回復が非常に早く、低侵襲手術のメリットを実感しました。高知県民のために全国の第一線レベルの循環器診療を提供できるよう、これからも取り組んでいきますので、ご協力のほどよろしくお願いいたします。

 本年から四国イメージング研究会の事務局を担当することになり、10月に徳島赤十字病院でPCIライブデモンストレーションコースを無事で開催することができました。このような大きな企画を難なく成し遂げる当院のチーム力に感動しました。

 循環器の急性期治療だけでなく、心臓リハビリテーション、心臓病教室、禁煙支援、心肺蘇生講習などにも力を入れています。BLS(1次救命処置)コースは全職員が対象です。ICLSコースは、ほとんどの医師・看護師が受講しています。救急医学会やアメリカ心臓協会(AHA)の認定インストラクターやディレクターも増え、院内で救急医学会認定ICLSコースやAHAコースを定期的に開催しています。また、内科学会認定の内科救急講習会(JMECC)も開催しています。裏方で頑張ってくれた方々には大変お世話になりました。この場をかりてお礼申し上げます。

 また、最前線での救急医療や冠動脈インターベンションなど、大学病院とは違った医療を経験することは有用と思われ、高知大学老年病科のポリクリを臨床実習(週1日、2~3人)の一環として受け入れています。学外選択実習ですでに当院での臨床実習を経験している学生も多く、要求は多様化しており、アンケートの結果を見るとまだまだ改善の余地はありそうです。

 スタッフの増員、救急医療の充実、個々のレベルアップ、新しい診療体制の構築、研修医・専門医教育、臨床研究など、まだまだ多くの課題があり、なかなか楽をさせてもらえそうにありません。“どうせやるなら楽しくやろう”をモットーに、患者さんや他の医師、そして、何よりも院内のスタッフに信頼される医療を続けていきたいと思います

  • 1.冠動脈造影検査件数  » クリックで拡大 ->

    1.冠動脈造影検査件数

  • 2.冠動脈カテーテル治療件数  » クリックで拡大 ->

    2.冠動脈カテーテル治療件数

  • 3.冠動脈カテーテル治療の成功率  » クリックで拡大 ->

    3.冠動脈カテーテル治療の成功率

  • 4.ステントの使用頻度  » クリックで拡大 ->

    4.ステントの使用頻度

  • 5.急性心筋梗塞入院数  » クリックで拡大 ->

    5.急性心筋梗塞入院数

  • 6.Door to balloon time  » クリックで拡大 ->

    6.Door to balloon time

  • 7.血管内治療(EVT)  » クリックで拡大 ->

    7.血管内治療(EVT)

  • 8.ペースメーカー植え込み手術件数の推移  » クリックで拡大 ->

    8.ペースメーカー植え込み手術件数の推移

  • 9.高周波カテーテルアブレーション治療  » クリックで拡大 ->

    9.高周波カテーテルアブレーション治療

  • 10.経胸壁心エコー検査件数  » クリックで拡大 ->

    10.経胸壁心エコー検査件数

  • 11.運動負荷心電図  » クリックで拡大 ->

    11.運動負荷心電図

  • 12.ホルター心電図  » クリックで拡大 ->

    12.ホルター心電図

  • 13.ハートセンター循環器内科  » クリックで拡大 ->

    13.ハートセンター循環器内科