病理診断科

■病理検査について

 みなさん、こんにちは。今回は当院の病理診断科について紹介させていただきます。 「病理診断科」は既にご存知のように、平成20年(2008年)から、内科や外科などと同様に、診療標榜科として正式に認可されました。実はこの認可こそ、日本病理学会の永年にわたる国(厚生労働省)への働きかけと強い要望の結果、遂に実現したものです。先輩の諸先生方の多大のご尽力と現在の執行部の不断の取り組みに感謝します。国の認可に伴い、今後は“医行為”である病理診断を担う医師(病理医)の責任はさらに一層明瞭となり重くなりました。

 ここで、当科に関連する事項を簡単に説明させていただきます: 「病理学とは」人が病気にかかると、通常、身体を構成する細胞、組織や臓器などに、形態や機能、代謝に変化が生じ、様々な症状が発現し、各検査にも異常が認められるようになります。その際、特に、形態の異常を中心として、病気の原因、その成立機序や病態そして、経過や転帰(結果)などを考えるのが病理学です。 「病理診断科」は基礎医学から臨床医学におよぶ広範な病理学の領域のなかで、日常の診療に直結した業務を行う部署であり、病理医は病理学的な考えかた、学習や経験を基盤として病気を診断します。 「主治医と病理医との関係」主治医は診断を確定するために、患者さんのご了解の下に、病変部から組織や細胞を切除あるいは採取して、病理診断科に提出します。その後、病理のスタッフ(臨床検査技師)が、顕微鏡で観察できるように標本(病理組織あるいは細胞診標本)を作成して、病理医が診断を下します。一部では、病理医が患者さんに診断結果を直接お知らせすることが試みられています。しかし、当院では他の多くの病院と同様に、診療の責任者であって、患者さんの病態を最も正確に把握している主治医に、この極めて重要な情報(病理診断)を迅速かつ的確に伝達することに最大限の留意を払っています。主治医は病気の“最終診断”とも言われるこの病理診断をもとに、その他の様々な検査結果や病気の状態を広く、十分に考え、治療の方針や内容を決定し、治療を行います。

 「病理診断科の業務」日常の業務としては、(1)小組織片の生検診断、(2)体腔や管腔内および組織の細胞診、(3)外科的に切除した臓器や組織の病理組織診断があり、必要に応じて、(4)手術中に迅速凍結診断が行われます。さらに、(5)入院中に亡くなられた患者さんについて、ご遺族のご承諾がいただけると、病態の全人的考察、ご生前中に行われた診療の再検討や治療効果の評価などを直接行うために、病理解剖を実施して、肉眼観察に続いて、病理組織診断を下します。その後、主治医と共に、臨床病理検討会 (CPC) に参加して、他の出席者を含め、全員で、その病気を考え、ご尊体から学ばさせていただいています。加えて、(6)初期臨床研修医の病理学的研修に協力、指導すること、(7)医師や研修医が学会、研究会での発表や論文を作成する際に、病理学的資料や結果を提供することなども大切な業務です(それぞれ、詳細は当院の年報を参照ください)

 「今後の目標」科内の協調体制は良好で、それぞれ病理のスタッフであるという自覚の下に元気に明るく勤務しています。今後、日常の活動度や確実性を増すと共に、基本となる病理診断の精度が高められるように、一同、さらに研鑚します。

 さらに、橘知佐副技師長(細胞検査士)、島崎真由、今本隼香(細胞検査士)、北野唯(細胞検査士)、尾崎綾乃(細胞検査士)、楮佐古美奈、米谷久美子(細胞検査士)、宮内保奈実、岩崎麗子の9名の臨床検査技師が加わり、通常4人体制で病理業務を分担し、クラークは3名(眞鍋厚美、白川葉子、川澤由香)です。


■スタッフの紹介
病理診断科部長
円山 英昭 (広島県 出身)
Hideaki Enzan M.D.
日本病理学会認定 病理専門医
日本病理学会 病理専門医研修指導医
医学博士
医学士
高知大学医学部 臨床教授
【専門分野】病理学、特に肝臓病理学
【PR】For kochiの気持ちと「健・絆・癒」の心を目指します。

非常勤(医師)
戸井 慎 
Makoto Toi M.D.
日本病理学会認定 病理専門医
日本臨床細胞学会 細胞診専門医

■各種資料へ

>>年報資料へはこちら