メッセージ

 高齢社会の医療の先端を走る病棟常駐型チーム医療で、真に求められる地域医療とドクター本来の在り方を追求しています

近森会グループ共通の方針は、「患者さんをできるだけ早く治して、できるだけ早く住み慣れた地域に帰っていただく」ということです。この「早く治す」というのは、たとえば急性心筋梗塞に対するPCI、消化管出血に対する内視鏡的止血術などの医師による根本治療を24時間、365日迅速・確実に行うことを意味しています。

高齢社会を迎え、「早く地域に帰る」ことへの大きな障害は、治療後の廃用症候群や低栄養による免疫能低下、それに伴って感染症を繰り返し入院が長期化することです。こうした障害に対して、リハビリテーションや栄養サポートなどの充実したチーム医療を実践しています。当院では100床当たり300名のスタッフを擁し、薬剤師、管理栄養士、リハスタッフ、臨床工学技士、ソーシャルワーカーなどの医療専門職が多数、病棟に常駐し、日本有数のチーム医療が行われております。それに伴い、医師は医師本来の業務に専念することができ、医師として非常に働きやすい職場環境になっております。

また、近森会グループとして急性期の近森病院と近森リハビリテーション病院、近森オルソリハビリテーション病院との垂直統合を行い、急性期からリハビリテーション、在宅までの一貫した医療システムを確立すると共に、地域の医療機関、施設、在宅とのより密接で、個別、具体的な「アライアンス連携」をすすめ、先進的な医療を実現しています。

こうした中、当院が最も力を入れているのは、循環器疾患、脳卒中、消化器疾患、呼吸器疾患、外傷、腎・尿路系疾患に代表されるコモンディシーズの領域です。急性期の病床数は338床から452床に増床すると共に、精神科の急性期を担当する総合心療センター60床を統合、各分野において高知県内でトップクラスの症例数を誇り、地域医療における重要な役割を担っています。

1964年から救急告示病院、2000年開放型病院、2003年には地域医療支援病院として承認され、地域医療連携をすすめています。2011年には救命救急センターの認可を受け高知県で最も多くの救急車を受け入れるなど、救急医療に貢献しており、災害医療においても2009年に災害拠点病院として位置づけられております。

2010年には社会医療法人近森会として認定され、民間活力のあふれた公的病院として、救命救急医療の基幹病院に大きく飛躍しております。今後、この先進医療体制をより一層レベルアップしていくために力を尽くしていただける先生方をお迎えしたいと考えています。

 

近森理事長

社会医療法人近森会 理事長 近森正幸

 

 

Primary careもできるspecialistを育てる

後期臨床研修の3~4年間に臨床医として同世代の医師を大きく凌駕する臨床能力をつけていただきたいと思います。この期間の学びは、将来の医師人生において大きな影響を及ぼします。将来の目標をはっきり見定めた研修生活を送ってください。

我々が目指す研修目標は『Primary careもできるspecialistを育てる』ことです。この研修期間に、スタンダードな医療を基礎に専門性を高めて行ってほしいと思います。

当院は救命救急センター・地域医療支援病院であり、救急疾患や一般的疾患を多く経験することができます。同一疾患のバリエーションをたくさん経験することで、臨床医としての能力は飛躍的に伸びます。

圧倒的な症例数をもとに各専門研修プログラムも充実しています。毎年、院内外から数名の専攻医受け入れ実績があります。大学病院とは異なり、一つの施設で一貫した研修を受け、集中的に臨床経験を積むことにより短期間に専門医を養成します。手技や手術も実際にできることが目標ですから、見学ではなく経験してもらうことを重視しています。個々の将来目標にあわせた、より個別化したローテートが組めるようにしています。院外での研修も推奨しています。当院は全国有力民間病院で構成されるVHJグループに参加しており、全国規模での研修交流が可能です。

『医師は医師にしかできないことをする』ために職員数は同規模病院の約160-180%と多く、書類書きや転院調整などの業務はほとんどありません。また、各科医師・コメディカルとの垣根が低く、他科のspecialistとのコミュニケーションをとりやすいのも特徴です。

そして、当院の特徴である、チーム医療、コメディカルスタッフのフットワークの軽さと高い専門能力、急性期から在宅までのシームレスなケア、地域医療連携などを学ぶことは、医療人として今後の大きな財産になると思います。

すべての専門研修プログラムに共通の必要とされる設備やシステムも多いため、各プログラムを横断的に統括する理事長直轄の専攻医研修管理委員会も組織されています。楽しく有意義な研修生活になるよう、病院をあげて応援したいと思います。

是非、当院で一緒に学び臨床医としての能力を高め、これからの時代に即した医療サービスを実践していける医師になろうではありませんか。皆様の今後の活躍を大いに期待しています。

 

川井主任部長

専攻医研修管理委員長/副院長 兼 循環器内科主任部長 川井和哉